住宅金融組合、住専、住宅ローンとは?

住宅金融組合とは?

住宅金融組合というのは、
英国の住宅ローンを取り扱う民間の専門機関のことをいいます。

 

なお、この住宅金融組合は、
以前は建築組合と訳されていました。

 

ちなみに、住宅金融組合は、
米国ではS&L(saving & loan association)がこれに該当します。

住宅金融組合の業務は?

住宅金融組合は、
1986年の住宅金融組合法の改正により、

 

次のような業務が可能となり、
銀行との競争が強まりつつあります。

 

■消費者ローン業務
■送金・振替・取立業務
■不動産取引の仲介業
■VISA、Access(マスター)カードの発行...など

住宅金融専門会社(住専)とは?

住宅金融専門会社(住専)というのは、
都市銀行や信託銀行などが昭和40年代に入って設立した、

 

個人向け住宅ローンを中心業務とする
貸金業者のことです。

 

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住宅金融専門会社(住専)の目的は?

住宅金融専門会社(住専)の
本来の目的は、

 

資金不足に悩む都銀や、店舗網が少ない信託銀行など、
母体行の補完をすることにありました。

 

しかしながら、
バブル経済期に不動産・建設関連融資を増やし、
大量の不良債権を抱え、
相次いで経営危機に陥りました。

住宅金融専門会社(住専)の解散について

住宅金融専門会社(住専)は、
全部で8社ほどありましたが、

 

1996年に
農林系の協同住宅ローンを除いて解散しました。

住宅ローンとは?

住宅ローンというのは、
住宅を取得・改良する際の所要資金のローンのことをいいます。

 

ちなみに、この住宅ローンは、
経済統計上は消費者信用の範疇には含まれません。

 

これは、住宅購入(建設)というのは、
投資(貯蓄)であり、消費ではないからです。

 

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住宅ローン特則とは?

住宅ローン特則というのは、
民事再生法に定める個人債務者のための特則の1つで、
正式名称は「住宅資金貸付債権に関する特則」といいます。

 

具体的には、
住宅ローンを抱えて
経済的に破綻に瀕した個人債務者が、

 

生活の本拠である住宅を手放すことなく、
その経済的再生を図るための手続きのことをいいます。

住宅ローン特則による経済再生とは?

住宅ローン特則では、
住宅資金特別条項として

 

住宅ローンの元本、約定利息、遅延損害金などの
弁済時期を繰り延べたり、

 

1回あたりの弁済額を
少なくすることなどを定めています。

 

これによって、債務者は、
期限の利益を喪失しなかったことになり、
住宅に設定された抵当権の実行を回避することができます。

 

ちなみに、住宅ローンの保証会社が、
債務者に代わって保証債務の履行をした場合、

 

6か月以内に再生手続きの申立てがあれば、
その保証債務の履行はなかったものとみなされます。

 

そして、住宅ローンに付随する団体信用生命保険などの契約も
そのまま存続し、

 

銀行等の当初の住宅ローン債権者が
債務者から返済を受けることになります。

 

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