ＩＳＯ、ＩＲ、RCC、ＲＯＡとは？

ＩＳＯとは、International Standardization organization の略で
国際標準化機構のことです。

本部がスイスのジュネーブにある、
工業の標準化についての国際機関の一つです。

具体的には、次のようになっています。

■設立：1947年2月に、ＩＳＡ（万国規格統一協会）の事業を引き継いで設立。

■加入：日本は、1952年にＪＩＳＣ（日本工業標準調査会）が加入。

■目的：関係国の利害調整と国際規格の作成、実施を促進し、
　国際間の貿易を容易にすることで、国際協力を推進すること。

ちなみに、ＩＳＯ9000シリーズは、
品質保証に関する国際規格（1987年）で、

ＩＳＯ14000シリーズは、
環境管理・監査の規格（1995年）です。

ＩＲとは、investor relations の略で、
債権者や投資家、証券アナリストに対して、
企業の財務内容、経営成績などを開示する
企業活動のことをいいます。

ＩＲは、債権者や投資家に対して
企業を紹介する活動であって、
主として財務活動が中心になります。

近年は、
金融・証券市場に向けた
情報発信機能として重要になってきています。

RCCとは、Resolution and Collection Company の略で、
整理回収機構のことです。

1995年に設立されましたが、その後、
「預金保険法」
と
「特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法」
の改正によって、

1999年に
「住宅金融債権管理機構」
と
「整理回収銀行」
が統合され、

新たに株式会社の形態で設立されました。

RCCは、公的資金を投入された破綻金融機関や
旧住専に対する債権の回収のために
重要な公的使命を負っています。

2001年以降は、特に
「信託を含む多様な手法を用いて健全金融機関からの不良債権処理の促進を図る」、
「債務者企業の再建可能性に応じ、法的・私的債権手続等を活用して、その債権を図る」
などの使命を担うことになっています。

ＲＯＡとは、return on asset の略で
「総資本利益率」のことです。

「総資本利益率」は期間利益を
総資本（総資産）で除してもとめる指標です。

この指標は、
資産運用の効率性を示す総合的な収益性の財務指標であり、

ＲＯＥ（自己資本利益率）とともに、
金融機関など収益性の分析に利用されています。

通常、ＲＯＡの分子には当期利益を使用しますが、
税引前利益や経常利益などを使用する場合もあります。

また、分母には通常、
Ｂ/Ｓ（貸借対照表）の総資本を使用しますが、
これにオフバランス取引（先物・オプション・スワップなど）
の資産を含める場合もあります。